僕のために君がいる
何かが変わったわけではないんだけれど、それでも何かが変わった気がする!
「NEWSが好き」と文字にしてから数日、私生活に劇的な変化が訪れる気配は一向にない。
毎日課題に追われて、試験勉強から逃れるように本を読んで、寝て、食べて、テレビを見て、寝て、携帯を開いて、我に返って課題に追われている。
だけど、なんでだろうな。
一昨日より、昨日より、心が軽く感じる。
まっすーの大切な記念日、目立ったお祝いはおこがましくて何もできなかったけど、ヨーグルスタンド*1はパイン味を4つ買った。まっすーが小さなヨーグルスタンドを飲んで鼻歌を歌うCMを想像した、大変に楽しいひと時でした。お誕生日おめでとう。大学生増田くんのCM、来い!!!!
ところで、私はとにかくお喋りが苦手だ。
嫌いじゃないけど、大変にへたくそなのだ。
起承転結もオチのある話も全然できなくて、すぐ言葉につまっちゃって、思いついたことをぽんぽん言いたくなる性格は円滑な日常を過ごすには往々にして必要ないものだった。
そのうち頭の中で自分と会話をすることが練習となり日課となり、今に至る。
幼い頃から本と慣れ親しんできた分、文字はずっと身近なもので、読み書きを大切にしていったことはいつしか私個人のパーソナリティにもなった。
文字は何度でも推敲ができる。
間違いはなかったことにできるし、まとまらなければ時間を置くこともできる。
何年かブログを続けてきて、お喋りも昔よりはずいぶんマシになったけれど、今でも躓いたりスベったりは日常茶飯事だ。
だから、話し言葉を紡ぐ人たちのことは素直に尊敬する。
自分にとっては危ない橋を、簡単に、楽しそうに、更には誰かを導きながら渡っていく姿はすごく眩しい。私にとっては見込みのない羨望だから嫉妬することも落ち込むこともなく、ただただ、その人の「話す」パーソナリティが失われませんように、と願ってしまう。
7月3日の11時半を過ぎた頃から、なにもかもが手につかない状況に陥った。
テレビにも集中できず、机に向かうこともできず、無論寝ることもできない。
NEWSでも嵐でもない音楽を聴いて心を落ち着かせようと、布団の上に正座して音楽アプリを開いた。デタラメに指を動かしていたら開いてしまった曲があった。
胸にしまってあった
もやもやがあった
たまらなく君に逢いたかった
Mr.Childrenの「声」。
ぐっと喉元にくるものがあった。
大丈夫大丈夫、と想う気持ちに嘘はなかった。
でも文字でそれを見るのと、本人の口から聞くのでは意味合いが全く変わってくる。
不安ではない。でも、もやもやはあった。
慶ちゃんがどんな言葉を使うのか、
どんな声で、どんな顔で話すのだろうか。
私はどんな風に聞けばいいのだろう。
しばらく沈んでいた「分からない」が顔を出した。揺れ動く気持ちを堪えて、ラジオ局のキーを合わせた。
分からないなら、向き合うしかない。
冒頭の慶ちゃんの声は、固くて震えていた。
怖くて怖くて、目を瞑って耳を澄ました。
震えていたけど、決して泣くわけにはいかないと決めているような声に聞こえた。
「泣かないで」と祈った。
目に見えないいろんなものと戦うように、ここで泣いてしまったら負けだと感じた。
愛言葉が流れた時、堰を切ったように涙が溢れてきた。泣きたくなかったのに、涙はどんどん流れてしまって、枕で嗚咽を隠した。
本当のところ、別にファンのために生きなくていいんだよ、って伝えたい。
だって、私は慶ちゃんの心臓でも家族でも生きる目的でもない、ただの一ファンだからだ。
私は、何もNEWSや慶ちゃんや、たくさんの大切な人たちのために生きてるわけじゃない。
私は、私の決めたいように、選んだ道を生きている。アイドルを応援しているのはあくまでも自分のためであって、アイドルのためじゃないから。
慶ちゃんが自分のためにアイドルを続けて、自分の楽しいことややりたいことがアイドルとして叶えられた時、私たちもそれを喜ぶことができるなら、きっと喜ぶから、それでいいんじゃない?と思うんだよ。一石二鳥だよ。
それでもファンだから、ファンのためにと歌われることは全然嫌じゃない。
遠い遠いところにいる彼らにも、大好きの気持ちが伝わってることが嬉しくて。永遠を、未来を願わずにはいられなくなる。
初めて東京ドームで愛言葉を聴いた、優しくてあったかい空間を思い出してた。
あの瞬間の涙は、嬉し涙だったよ。
過ぎ去った時間は取り戻せない。
起きてしまったことは変えられないし、変わってしまった心が元に戻ることもない。
だったら、また積み重ねていこう。
今までのように、でも、今までとは違う私たちとで。過去を慈しみながら、まだ来ぬ未来を信じながら。
何年後、何十年後かに、なんやかんや色々あったけど最後は結局笑ってたよね?と言い合えるような時間になればいいな。
自分をNEWSのファンだと公言するほどにはまだまだ自信が足りないし、踏み出す勇気が持てないし、分からないことばかりだけど。
またひとつ、NEWSを好きでいたいと願える1日になりました。
NEWSとファンのみんなに、優しい時間が流れていますようにと、見えない星と月に願いながら就寝です。おやすみなさい。